どれくらいおしっこがたまっているか、知ることができる機械があることをご存じでしたか?
私は最近知りました。
この記事を読んでほしい人
- ちょうどいいタイミングでトイレ誘導ができずお困りの方
- 一人でトイレへ行こうと転倒することが多い人のケアをする方
- トイレの訴えが多い人のケアをする方
トイレ誘導のトラブルを経験したことはありませんか?
排尿にまつわるトラブルはさまざま。
排尿タイミングは病棟勤務時代は看護計画で苦労しました。
・患者さんの排尿タイミングを調べて適切なタイミングでトイレ誘導する
こんな計画を立てたりしていました。
排尿タイミングを調べるのは手間がかかります。
病棟スタッフに協力をお願いして、いつトイレ誘導したのか、排泄したのか、量はどうかなど調べます。
結局「2時間ごとにトイレ誘導してみる」と計画して間隔は調節していました。
失禁予防のためトイレ誘導をする
定期的に誘導すると排尿失敗は多少減るのかもしれませんがデメリットもあります。
- トイレに誘導しても排尿がなく空振り
- 「トイレトイレばっかり言いやがって!」とご立腹
- 睡眠中で声かけるか迷う
- 睡眠中トイレ誘導してその後入眠せず徘徊
- トイレに意識が集中して「トイレ連れて行って」と頻コールで疲弊
- 業務多忙の中、トイレ誘導が気になりケア回数も多く疲れてしまう
といった結果になることがあります。
しかし、排尿ケアをしないとどうなるかというと
- 失禁からの尿汚染
- 服や寝具の交換
- 皮膚トラブル
などが考えられます
他にも
- 一人トイレへ行こうとして転倒
- トイレ回数を減らそうと水分制限して脱水や膀胱炎になる
などなど、排泄からのトラブルはたくさんあります。
これには結構苦労させられました。
ちょうどいいタイミングで排尿したいのが分かればいいのになぁ
と思ったことは数知れずです。
排尿タイミングが分かれば
- 必要な分だけのケアを提供することができるので介護の労力が減る
- 要介護者が我慢したり、オムツが濡れる不快感や皮膚トラブルが減少する
- オムツ使用の方がトイレに行けば、オムツ費用が減るしオムツ処分の手間も減少する
- 転倒リスクが減る
思いつくだけでもこれだけあります。
どうして機械で排尿タイミングが分かるのか
「排泄予測支援機」は、超音波で膀胱にたまった尿をしらべます。
- 専用の26gの小さい機械を下腹部に貼る
- 尿の量を10段階で判断
- 設定した数値になると「そろそろ通知」する
- 尿量が減った時は「でたかも通知」
- 「記録する」ボタンを押すと、前回の排尿からの経過時間がわかる
- 寝た状態から起き上がるとセンサーが感知して通知する
ギリギリまで排尿を我慢して、トイレに行くまでに間に合わない方にぴったりです。
一人でトイレに行こうとする方も使えそうです。
トイレ誘導目的で離床センサーを使用している方はこれ一つでOKですね。
気になる排泄予測支援機のお値段は
こんなによさげな装置の気になる点はお値段が高いこと。
本体のお値段が99、000円(税込)です。
これだけの機能があればそうでしょう
詳しい機能は公式サイトでご確認ください。
興味はあるけど、お金を出して買うのはちょっと迷いますよね。
ちょっと試してみたい方へ、無料のおためしのシステムもあります。
使用感を検討してみることができます。
排泄予測支援機は、介護保険の「特定福祉用具」になっている
また、この排泄予測支援機器は「特定福祉用具」に認定されています。
特定福祉用具とは、介護に必要な用具で利用者の肌が直接触れるもの、例えばポータブルトイレ・入浴用品・特殊尿器の交換可能部分などです。 まず利用者が全額(10割)を支払って購入し、後で市町村役場へ申請して払い戻し(9割)を受けます
セントケアホールディングスHPより引用
特定福祉用具は、たとえば
- ポータブルトイレ
- 特殊尿器(自動で尿や便が吸収されるもの)
- シャワーチェアーなど
- 簡易浴槽
- 移動リフトのつり具
となっています。
※介護保険の特定福祉用具購入は年度内で上限があります
要介護度にかかわらず、1人の方に対する特定福祉用具購入費の支給限度基準額は、同じ年度内(4月から翌3月)で10万円です。
自己負担割合 | 介護保険給付額(年間) | 自己負担額(年間) |
1割 | 9万円 | 1万円 |
2割 | 8万円 | 2万円 |
3割 | 7万円 | 3万円 |
このうち、自己負担割合が1割の方は9万円まで、自己負担割合が2割の方は8万円まで、自己負担割合が3割の方は7万円が保険給付額となります
介護保険を利用するときは、つかえるのか事前に確認と手続きを忘れずに
「自費で購入するから」
という方には特に関係ありませんので読まなくても大丈夫です。
しかし介護保険を利用しての購入は、何でも認められるわけではありません。
「療養上必要と認められる」など該当要件があると思われます。
保険が出ないなら、購入しなかったのに。
先に購入したものの、保険のお金は出なかった。
とならないために、ご自身が購入可能かは確認をしてください。
無料相談や担当ケアマネージャーさんにご相談されることをおすすめします。
購入前に確認・手続きをしておかないと、保険適応されないことがありますのでご注意くださいね。
おわりに
まだまだ使用している方は少ないと思われます。
排泄予測支援機器については知らない方がほとんどです。
まずは相談や無料お試しで日常生活がラクになるか試してみられるといいでしょう。
あなたやご家族が毎日を気持ちよく笑顔ですごせるお手伝いになれば幸いです。
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